販売用タオルを作る!福知山城お土産編

販売用タオルを作る。福知山城お土産編

弊社は京都府福知山市にあるタオル製造会社です。その繋がりもあって、お土産販売用タオルを作れないか?という話がありました。ちょうどNHK大河ドラマで明智光秀が決まり、せっかくなのでと企画してみました。

1. 販売用タオルを作る、事の起こり

福知山市は以前から大河ドラマの主人公に明智光秀をと熱心に動いていました。福知山市には、光秀ゆかりの福知山城、光秀が神として祭られる御霊神社があります。夏祭りで踊られる福知山音頭にも光秀が謳われるほど福知山の人にとって明智光秀は近い存在です。今になっても名所として残るのはよほど良いお殿様だったのだと思われます。
そんな中、2018年には朗報があり地域の新聞にも大きく書かれ話題になりました。2020年の大河ドラマに「麒麟がくる」というタイトルで明智光秀が主人公に決まったのです。斎藤道三に仕えていた時がメインらしく主に舞台は岐阜であろうとのことですが、福知山市も何かチャンスはあるかもしれません。明智光秀ゆかりの地ということで福知山城にくる人も増えるかも。福知山城は行ってみると結構面白い城で、特に石垣に見所があり、転用石が大量に使われています。急いで築城する際、近辺に石材が少なかった為、灯籠などの石が使われており石垣随所に見ることが出来ます。そういった石垣も含めて沢山の人にきてもらいたい。そこで盛り上げるグッズの一つとしてタオルは出来ないかということでした。地元のタオル製造会社としてやはりここは何か考えておきたいと、販売タオルを考えてみることにしました。

2. タオルのデザインを考える。第一稿

単純にやはりここは大河ドラマに波にのりたいというのが本音です。
そこでドラマのタイトルにもなっている麒麟とは何ぞやということからはじめました。おそらくは麒麟児からきているタイトルなのですが、麒麟そのものは神話に出てくる空想の霊獣です。日本人には非常に馴染み深く、大手飲料メーカーのビール瓶や缶に描かれている絵が思い浮かびます。そこで麒麟が勢いよく時代の荒波を駆け巡る姿をイメージして、その姿を明智光秀の人物像と重ね合わせて描いてみることにしました。
まず、麒麟そのもののイメージを描いてみます。鹿のような姿、龍の顔を持ち、尾は牛、鱗に覆われ、黄色いたてがみ、一角の角があるとのこと。

オリジナル販売用タオルの為の麒麟

描いてみると、昔からのイメージの刷り込みは強烈で大手飲料メーカーの麒麟からなかなか離れられません。実際に見比べて見ると、さすがに見て描いたわけではないので違っています。形にしていかないと始まらないのでこのまま進めていきます。タオル用に修正して、やはりそれとなく人物像を加えた方が良いかと思い描き加えました。もちろん福知山城用に考える製品なので福知山城も描き起こしました。

明智光秀 福知山城タオル

書体は市販されているフォントを使っても良かったのですが、書家にお願いすると書いていただけました。文字はデザインに合わせるために少し加工を加えています。上図のデザインは4色デザインと2色デザインのパターンです。

3. タオルのデザインを考える時に考慮すること

タオルのデザインを考えるうえでは重要な事は、デザイン媒体としては特殊な素材だということ。吸水する素材であることが一つの大前提にあります。デザインだけの事を考えると、どんなデザインでも対応出来るように素材を織れば良いのですが、織り目が細かすぎて、見た目は良いけどあまり吸水しなかったり、重たかったり、綿素材でなくポリエステル素材になってしまいます。今回は弊社のシャーリング素材のタオルをベースに考えてみました。シャーリング素材は表面がカットされたビロードのような素材であるため、デザインが鮮明に表現されやすい特徴もあります。また触り心地も良い利点もあります。
デザイン表現は枠内プリントにすることにしました。全面ベタプリントのように生地端までデザインを表現する方法もありますが、販売する価格面やデザインの必要性などを考慮して今回は枠内プリントを選択しています(プリント範囲に関して)。色数を増やし過ぎると派手にはなりますが価格面が型代の分上昇します。目を引く配色も考慮しつつ、より明解なデザインの方が買っていただきやすくなります。何事も第一印象が重要で、あまり色などを詰め込み過ぎると、視点がぼけてしまう印象です。

4. デザインをリサーチする。戦国女子に聞いてみる。明智光秀好きに聞く。

今回は身近な人に尋ねてみました。これを書く自身の妹です。率直な(容赦ない)意見を聞けるし、職業柄(百貨店バイヤーをしている)為になる意見も聞けます。最近は江戸時代の江戸城周辺の地図と現代の地図とを照らし合わせて見れるスマートフォンアプリがあり、これで散策をするのが趣味らしいです。明智光秀が一番好きというわけではないですが、やはり歴女の意見はためになるはずです。
いただいた意見として、

  • 麒麟が描かれている意味が分からない。
  • 明智光秀の人物像はいらない。もっとやさしいイメージ。
  • 城はもっと石垣が必要。城っぽくない。
  • 家紋は重要。

意見を考慮すると、確かに大河ドラマに決まったというのがきっかけではありますが、タイトルに麒麟が入っているからといって明智光秀の人物像に繋がるわけではありません。また昨今の歴史解釈も踏まえ、明智光秀にやさしい印象を抱いている人も多く、人物像を固定してしますのはかなり難しい方向性です。人それぞれに明智光秀のイメージがあるかもしれません。デザインを描き直すことにしました。

福知山城 原稿作り荒描きした城を清書しているところ。

5. デザインを考え直す。第二稿

デザインを描き直すにあたって、多くの必要の無いイメージを盛り込みすぎたと思い、必要なものだけに絞ってみることにしました。
出来上がったのがこれです。

明智光秀 タオル 福知山城 家紋

このデザインで一度、観光協会など含め打ち合わせていければと考えています。

6. 今回作った、描いたモチーフをフリー素材に(準備中)

地域を少しでも盛り上げようとする企画なので、1社で盛り上がってもあまり意味がありません。近所でもある福知山の酒造会社「東和酒造」さんも明智光秀のお酒を準備されています。そこで弊社は今回描いたり準備したモチーフをフリー素材にしてみようと思います。明智光秀の書道文字、福知山城の文字とイラスト、麒麟のイラスト、家紋のトレースデータ。すべてアウトライン(ベジュ曲線データ)付きのデータです。明智光秀ゆかりの地の方なら利用していただければ幸いです。