顔料プリントとは

弊社では環境や健康への影響を考慮して顔料プリントだけを採用しています。誰でも安全に扱える素材を使って、いかに使用に耐えるタオル製品に仕上げるかを考えたのが、三和タオル製織の顔料プリントです。

顔料プリントについて

顔料とは、水やアルコールに溶けない、所定の色を呈する不透明物質です。その顔料を、接着剤のような役割の合成樹脂液(バインダーと言います)に混ぜて攪拌し、染め液を作ります。顔料プリントとは、この染め液(顔料液)をシルクスクリーンを張った型に流し込み、タオル表面に捺染し、過熱処理(ベーキング)を行う直接捺染法です。

上記をもっと分かりやすく言うと、絵の具のプロ版を使い、型を通して生地に直接生地に染め付け、乾燥機で乾かしたものということになります。

染料プリントとの違い

染料を生地に定着させる方法でみると、顔料プリントと染料プリントには次のような違いがあります。

  • 顔料は特殊樹脂などの力で定着させる
  • 染料は化学反応を利用して染める

染料プリントは化学反応を利用するものであるため、「蒸し」や「洗い」のような工程が増え、また使用する水量も増加します。行程や水量が単純に増えるだけなら対応も難しくありませんが、問題はそれだけではありません。

工業廃水と健康の問題

一番の問題は工業排水の膨大な量です。染料の粒子は顔料のそれよりもさらに細かいため、排水の処理が困難です。量と季節変動によっては、光合成細菌やゼオライトなどの処理剤では処理しきれません。また、型を洗うときには溶剤が必要となり、その溶剤廃水の処理も難しいのが現状です。

溶剤については健康の問題もあります。この問題は印刷会社の胆管ガン集団発症で表面化(時論公論「胆管がん集団発症はなぜ起きた」2012年7月20日)し、その後因果関係が解明されました(胆管がん原因?物質の発がん性を認定 国際がん研究機関)。また染液そのものについても、環境にも人体にも安全である必要があります。

弊社の取り組み

こうした問題において、地方の一企業が社会的責任をまっとうするには限界があります。弊社では、できない事はやらない選択を取り、できる範囲で精進をするのも、地域に根ざした企業の一つのあり方だと考えています。

顔料プリントだけに限定していると、主に業務用途では、風合いや発色について指摘を受けることがあります。同業者のなかには、染料プリントを行わないことで取引先を失った例もあります。それは昔から悩みの一つではあります。

しかし弊社では、この業に携わる者としての責任として、自社で責任のとれる範疇を重く受け止め、顔料プリントだけでいこうと考えています。こうしたことから、弊社では顔料を選択し、さらにその顔料の中でも、色を選別して使用しています。また風合い研究も常々行っています。

色をめぐる環境

どんな色でも出せますというような時代もありましたが、現在でも多くの色がアミン規制などの対象となるなど、どんな色でも出せますというのは非常に困難な状況となってきました。限られた範囲の中でお客様の要望にどうやって応えるか日々研究でもあります。

タオルは肌に触れる物です。当然これからも問題のない色原料を使うべきであり、色の環境もたえず変わりゆく物だと踏まえ、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

家庭用品規制法における特定芳香族アミンを容易に生成するアゾ染料の規制に対して弊社は対応しております。弊社はゼロアミン対応です。日本産業繊維連盟の繊維製品に係る有害物質の不使用に関するガイドラインに添った不使用宣言書が必要な場合は弊社にて製作時に申しつけ下さい。